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「と」の試行

2013-01-01から1年間の記事一覧

百萬遍へ

先月末は友人との研究会のため京大へ。 分野・関心が異なる人同士の集まりで、専門的な研究会とはまた違った刺激をいただいた。私は、法と宗教についての関連というテーマで発表させてもらった。期せずして宗教について研究されている方の発表を聞くことがで…

今月、社会学研究ゼミ誌を刊行します

「SOCIOLOGICAL SEMINAR」VOL.03 ,大窪善人編著,佛大・社会学研究ゼミ発行 私が学部時代から参加していた課外活動・研究会の活動成果をまとめた書籍を今月9月刊行します。 目次: [巻頭討議] 万博跡地から考える――もう一つの<未来>へ 岡本竜樹・樋口孝司・…

夏の終わり

先週末は、豊中・大阪大学で行われた研究会に参加した。 研究会は、ユルゲン・ハーバーマスやアクセル・ホネットらの批判的社会理論について検討する会で、今回はホネットの承認論やアドルノの音楽論、ハーバーマスの政治・法理論についての発表・討論が行な…

鱧と送り火

京アカの夏イベントも無事終了。 そして、夕食はあっさりした鱧しゃぶ、のはずが… 予期せぬハプニングで、酷暑の京都を満喫する。 去年に引き続き、イベントの最後は五山の送り火。 葵橋の西詰から、送り火を見る。 消えゆく炎が、夏の終わりを告げる。

京都アカデメイアに書評を書きました

京都アカデメイアの書評コーナーに 吉見俊哉『大学とは何か』(岩波書店)の書評を掲載しました。 http://kyoto-academeia.sakura.ne.jp/index.cgi?rm=mode4&menu=book_review&submenu&id=46&tree=1&id2

今週、『ゆとり京大生』の読書会を開催します

今週の、8月16日(金)午後3時より、京都アカデメイアで『ゆとり京大生の大学論』(ナカニシヤ出版)の読書会を開催します。現役京大生がいまの大学や教養について考え、企画・編集した本です。当日は編者の安達千李さんが出演します。 詳しくは、京都アカデ…

雨乞いとカエル

立秋をこえ、夏季休講も後半である。 夏休み前に図書館や書店からまとめて持ち帰った本の内容をインプットする日々。社会学、宗教学、法学、哲学、科学論、大学論…と、ざっとみただけでも雑多な組み合わせ。同じ分野や作者のものを一気にまとめて読んでしま…

京都アカデメイアust番組を放送しました

7月21日 日曜日に京都アカデメイアust番組「カピバクさんに聞いてみよう!」を放送しました。 テーマは「GACCOHのヒミツ」 カピバクさんこと百木漠さんが、学びのスペース「GACCOH」を訪れ、スタッフの太田陽博さんにお話を聞きました。前半はGACCOH誕生のエ…

現象学より

先日、大学で行っている自主研究会(現象学研究会)のプログラムが一段落した。 ひとまず入門的に輪読していた木田元、『現象学』(岩波書店)をようやく読み終えた。フッサールから、ハイデガー、あるいは、サルトル、メルロ・ポンティらへと継承、拡大され…

6月の雨

今月の前半はほとんど雨も降らずとても暑い日が続いていましたが、ようやく梅雨らしくなってきました。庭に咲いている紫陽花が、雨の風景によく映えます。 外国語文献の講読準備と、まとめて購入した文献をインプットする日々。今年の後半に投稿する論文の準…

購入図書覚え書き

梅雨を通り越して夏が到来したような陽気。最近購入した本をメモ。さて、散らかった自室の整理整頓もしなければならない。 ・E.Husserl、Cartesianische Meditationen、Meiner Felix Verlag Gmbh 、2012 ・U.ベック、『ユーロ消滅?』、岩波書店、2013年 ・J.…

ようやく1合目

この4月から大学院で読み始めていたJ.ハーバーマスの『自然主義と宗教のあいだ』の序文をようやく読了した。ドイツ語文献の講読訓練も兼ねているこの課題、なんとかかんとか要領もつかめてきた。同時並行で同じくハーバーマスが参加する『公共圏における宗教…

京アカ イベントのお知らせ

私がスタッフとして関わっている市民団体 京都アカデメイアの公開イベントが来週開催されます。 * 最近はアベノミクスが話題になっています。一方で、日本は経済成長主義を改めたほうが良いのではないかという意見もあります。経済成長か脱経済成長か?美味…

学会へ

今週末は関西社会学会へ参加するため大谷大学へ。前回の会場が伊勢だったということもあり、今回近場で助かった。先輩や研究仲間・友人たちの発表を一度に拝聴することができるのも学会の楽しみのひとつ。そうした他の分野・領域の研究動向も見据えつつ、自…

東日本大震災シンポジウム書籍化

3.11社会と人間に問われるもの―東日本大震災シンポジウム作者: 佛教大学総合研究所出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2013/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 佛教大学総合研究所編 『3.11 社会と人間に問われるもの―東日本大震災シンポジ…

社会現象としての病

先月4月の京都アカデメイアの読書会イベントを開催した。読書会(通称「批評鍋」)は今年の1月から月に一回開催しているもので、毎回メンバーが選定した話題・注目の本について鍋をつつきながら話しあうという企画。今回の課題本は高橋今日子『発達障害ヘン…

熱狂の日/静寂の日

クラシック音楽祭、「ラ・フォル・ジュルネ びわ湖2013」が滋賀県立芸術劇場で開催された。今年のテーマは「19世紀からのフランスとスペインの音楽」と題して、ドビュッシーやラヴェル、ビゼー、シャブリエ、サティなどの音楽が2日にわたって一度に公演され…

基礎から学ぶ、社会学の基礎文献リスト

この春はあらためて社会学を基礎から学ぼうと思う。そこで私的文献リストを作ってみた。まずは社会学の学問的方法論を基礎づけた3巨匠・ウェーバー、デュルケム、ジンメルの著作からそれぞれ。そして、その他の思想的系統として、マルクス、ニーチェ、フッサ…

右と左に見たもの

今日は友人と京都・衣笠のレストラン「思風都」で食事。季節の魚料理を食べながら歓談にふける。普段は別々に仕事・活動をしているので、話していて新鮮な驚きや発見がある。それぞれ同じものを見ていても、じつは見え方が違っているのだと知る。この景色は…

桜とサティ

紫野のあたりも桜が満開に咲いているようです。今日は大学・大学院の入学式でした。私は、学部、修士、博士後期過程と、今回で都合3度目の参加になるのですが、それでもやはり新鮮な気分にはなるものです。初心に立ち返って、もういちど基礎から学びなおすよ…

ブログはじめます

これまで自主ゼミのblogなどで書いていましたが、個人のブログをはじめることにしました。 主には研究のためのメモランダムがわりですが、それ以外にも広くいろいろな事柄と結びつけて書いていきたいと思います。 遠いもの同士を媒介するささやかな「と」の…